ひとくちクイズ

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【十七文字】俳人クイズ【夢は枯野を】

「俳人を覚えたいって言われた時に、執筆活動出来るじゃない。」

俳句クイズ10問です。誰がその俳句を詠んだのかお答え下さい。

 

第1問

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

解答

正岡子規 //「打者」「四球」など野球用語の邦訳でも有名。関連して誤解されやすいが、「Baseball」を「野球」と訳したのは中馬庚(ちゅうまん・かなえ)である。

 

第2問

旅に病んで夢は枯野をかけ廻る

解答

松尾芭蕉 //下痢で容態の悪化した松尾が、「病中吟」と称して死の数日前に詠んだ句。山形・立石寺で詠んだ「閑さや岩にしみ入る蝉の声」なども有名である。「松島やああ松島や松島や」も有名だが、実は芭蕉作ではない。

 

第3問

菜の花や月は東に日は西に

解答

与謝蕪村 //太陽と月が同時に見える、夕方の菜の花畑を詠んだ句。京都市金福寺(こんぷくじ)には芭蕉庵、そして与謝蕪村の墓がある。

 

第4問

雀の子そこのけそこのけお馬が通る

解答

小林一茶 //道で止まっているすずめに、馬が通るから危ないよと語りかける一句。一茶は動物に関する俳句をよく詠んだ。

 

第5問

降る雪や明治は遠くなりにけり

解答

中村草田男 //名の由来は、神経衰弱であった青年期に「お前は腐った男だ」と罵倒されたことから。

 

第6問

朝顔につるべ取られてもらい水

解答

加賀千代女(かがのちよじょ) //朝顔に関する句を多く詠んでおり、出身地の石川県白山市(はくさん-)では市の花に選ばれている。

 

第7問

梅一輪一輪ほどのあたたかさ

解答

服部嵐雪(はっとりらんせつ) //江戸前期の俳諧師。蕉門十哲(しょうもんじってつ/松尾芭蕉の特に優れた10人の弟子)の一人。

 

第8問

目には青葉山ほととぎす初がつお

解答

山口素堂 //江戸前期の俳人。

 

第9問

蕎麦白き道すがらなり観音寺

解答

河東碧梧桐 //明治~昭和期の俳人、五・七・五の定型にとらわれない新傾向俳句を追求。(のちに自由律俳句へと発展)

 

第10問

遠山に日の当たりたる枯野かな

解答

高浜虚子 //明治~昭和にかけて活躍した俳人、俳句文芸誌『ホトトギス』を引き継ぐ。正統派・保守的であり、新傾向俳句を推し進める碧梧桐とは対立関係にあった。