「俳人を覚えたいって言われた時に、執筆活動出来るじゃない。」
俳句クイズ10問です。誰がその俳句を詠んだのかお答え下さい。
第1問
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
解答
正岡子規 //「打者」「四球」など野球用語の邦訳でも有名。関連して誤解されやすいが、「Baseball」を「野球」と訳したのは中馬庚(ちゅうまん・かなえ)である。
第2問
旅に病んで夢は枯野をかけ廻る
解答
松尾芭蕉 //下痢で容態の悪化した松尾が、「病中吟」と称して死の数日前に詠んだ句。山形・立石寺で詠んだ「閑さや岩にしみ入る蝉の声」なども有名である。「松島やああ松島や松島や」も有名だが、実は芭蕉作ではない。
第3問
菜の花や月は東に日は西に
解答
与謝蕪村 //太陽と月が同時に見える、夕方の菜の花畑を詠んだ句。京都市金福寺(こんぷくじ)には芭蕉庵、そして与謝蕪村の墓がある。
第4問
雀の子そこのけそこのけお馬が通る
解答
小林一茶 //道で止まっているすずめに、馬が通るから危ないよと語りかける一句。一茶は動物に関する俳句をよく詠んだ。
第5問
降る雪や明治は遠くなりにけり
解答
中村草田男 //名の由来は、神経衰弱であった青年期に「お前は腐った男だ」と罵倒されたことから。
第6問
朝顔につるべ取られてもらい水
解答
加賀千代女(かがのちよじょ) //朝顔に関する句を多く詠んでおり、出身地の石川県白山市(はくさん-)では市の花に選ばれている。
第7問
梅一輪一輪ほどのあたたかさ
解答
服部嵐雪(はっとりらんせつ) //江戸前期の俳諧師。蕉門十哲(しょうもんじってつ/松尾芭蕉の特に優れた10人の弟子)の一人。
第8問
目には青葉山ほととぎす初がつお
解答
第9問
蕎麦白き道すがらなり観音寺
解答
河東碧梧桐 //明治~昭和期の俳人、五・七・五の定型にとらわれない新傾向俳句を追求。(のちに自由律俳句へと発展)
第10問
遠山に日の当たりたる枯野かな
解答
高浜虚子 //明治~昭和にかけて活躍した俳人、俳句文芸誌『ホトトギス』を引き継ぐ。正統派・保守的であり、新傾向俳句を推し進める碧梧桐とは対立関係にあった。